戦前・戦中にタイに渡り、あるいはタイで生まれ育ち、戦後タイに残り、今もタイに暮らす人々(以下、タイ残留日本人)がいる。本研究の目的は、タイ残留日本人がいかなる経験をしてきたのか、彼らのライフヒストリーを中心に据えて、社会経済、政治、歴史、文化の多様な文脈に位置づけながら考察し、両国の戦後社会とその変容も踏まえて、日タイ関係を新たな視角から捉えることである。
戦後における日タイ関係の歴史的形成過程を立体的に描き出すために、彼らやその家族などへのインタビュー(聞き取り調査)と彼ら自身が保持する写真、及びタイ国会図書館や映画博物館等に保存されている当時の映画(ビジュアルアーカイブ)や新聞、公文書などを使用する。
*なお、本研究は、2020~2021年度の京都大学IPCR共同利用・共同拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」の共同研究「タイ残留日本人のライフヒストリーからみる日タイ関係の戦後史―ビジュアルアーカイブと聞き取り調査等による複合的研究」を通して着手したものです。
研究組織( プロフィール)を一部更新しました。
「ライフヒストリーからみるタイ残留日本人の戦後史―ドキュメンタリー制作を伴う考察」HPが公開されました(IPCRのHPを一部更新したものになります)。
「ライフヒストリーからみるタイ残留日本人の戦後史―ドキュメンタリー制作を伴う考察」(代表 直井里予)が2022年度科学研究費補助金(基盤研究(C)、2022-24年)に採択されました。
櫻田智恵が第9回松下正治記念学術賞 松下幸之助記念志財団を受賞しました。
遠藤環と櫻田智恵が日本タイ学会2021年度研究大会(7月10日開催)(遠藤:共通論題司会、櫻田:報告発表)に参加します。
櫻田智恵の記事「タイ式民主主義の分水嶺――やがて迫られる日本の決断」が月刊誌Wedge(ウェッジ)2月号(1月20日発売)に掲載されました。
遠藤環の記事「アジアの不確実な未来を共に生きる」(リレー掲載「アジアの未来を語ること」第6回(最終回))が『書斎の窓』(有斐閣2021年1月号)に掲載されました。
櫻田智恵の記事岐路に立つタイ王室――難航するメディア戦略、揺らぐ「タイ式民主主義」がIDEスクエア「世界を見る眼」に掲載されました。
直井里予が『昨日 今日 そして明日へ』上映会&セミナー(11月10日)にオンライン参加します。
小泉順子が共編著《世界歴史大系》タイ史(山川出版社)を出版しました。
櫻田智恵が第19回「アジア太平洋研究賞(井植記念賞)佳作」を受賞しました.。
遠藤環と直井里予が日本タイ学会2020年度研究大会(10月10日開催)(遠藤:共通論題司会、直井:書評)に参加します。
「タイ残留日本人のライフヒストリーからみる日タイ関係の戦後史―ビジュアルアーカイブと聞き取り調査等による複合的研究」がIPCR共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」2020年度萌芽型研究に採択されました。
タイ残留日本人に関する文献・写真・映像の総合的分析(経済、政治、歴史の文脈)からの日タイ関係の考察
ビジュアルアーカイブ資料によるタイ残留日本人をめぐる日タイ関係の考察